ハムスター【総合】

齧歯類(ネズミ・リス)

ハムスターは、ほおぶくろに食べものをためこむ、小さなネズミの仲間です。ペットとして親しまれ、ジャンガリアンやゴールデンなど、いくつかの種類がいます。野生では、砂ぼこりの多い草原に巣穴をほって、1匹で暮らしています。

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分類と学名

分類階層

  • 界:動物界 Animalia
  • 門:脊索動物門 Chordata
  • 綱:哺乳綱 Mammalia
  • 目:齧歯目(ネズミ目)Rodentia
  • 科:キヌゲネズミ科 Cricetidae
  • 亜科:キヌゲネズミ亜科 Cricetinae(ハムスター)
  • 代表種:ゴールデンハムスター Mesocricetus auratus

和名・英名

  • 和名:ハムスター(キヌゲネズミ)
  • 英名:Hamster(ドイツ語で「ためこむ」に由来するとされる)

名前の由来

「ハムスター」は、一つの種ではなく、キヌゲネズミ亜科の仲間をまとめて呼ぶ名前です。世界には19種ほどが知られています。名前は、ドイツ語で「ためこむ」という意味の言葉が元になったとされます。ほおぶくろに食べものをためこむ、その習性そのものが名前になった動物です。

大きさ・分布などの基本データ

大きさ種による。小型種は体長 約6〜10cm、ゴールデンは約15〜18cm
分布ヨーロッパから中央アジア・中国など。乾いた草原や砂地
生息環境草原・半砂漠。地中に巣穴をほって暮らす
食べもの雑食(草の種・豆・草・昆虫など)
寿命2〜3年ほど
活動夜行性〜薄明薄暮性(夕方と夜に活発)

ハムスターってどんな動物

ほおぶくろにためこむ

ハムスターのいちばんの特徴は、大きなほおぶくろです。見つけた食べものを口に入れ、左右のほおぶくろにどんどんつめこみます。いっぱいになると、顔の幅が2倍、3倍にもふくらみます。ほおぶくろは、肩のあたりまでのびる大きな袋です。ためこんだ食べものは、巣穴の貯蔵庫まで運んで、そこにたくわえます。

巣穴で単独で暮らす

野生のハムスターは、地面に巣穴をほって暮らします。ゴールデンハムスターの巣穴は、深さ70cmほどに達することもあります。巣穴の中には、寝る部屋や食べものをためる部屋があります。多くのハムスターは、ふだんは1匹だけで暮らす動物です。ほかの個体が近づくと、はげしく争うこともあります。ペットとして飼うときも、種類によっては1匹ずつ分けて飼います。

夜に活動する

ハムスターは、夕方から夜にかけて活発になります。昼間の暑い時間は、巣穴の中で眠ってすごします。暗くなってから、えさを探して動きまわります。ペットのハムスターが夜に回し車を回すのは、この習性によるものです。寒さがきびしいと、体の働きを落として、数日ほど冬眠に近い状態に入ることもあります。

ペットのハムスターの種類

ペットとして飼われるハムスターには、いくつかの種類があります。大きさや性格が種類ごとに違うので、下にまとめました。

種類大きさ性格・特徴
ゴールデン(キンクマ)大きめ 約15cmおっとり。人になれやすい
ジャンガリアン小さめ 約8cmおだやか。色変わりが多い
ロボロフスキー最小 約5cmすばしこい。なれにくい

ゴールデンハムスター(キンクマ)

ゴールデンハムスター
エサを食べるゴールデンハムスター(Photo: Sharon Snider / Pexels)

ゴールデンハムスターは、いちばん体の大きな飼育種です。体長は15cmほどで、おっとりとした性格の個体が多いとされます。人になれやすく、はじめて飼う人にも親しまれています。オレンジがかった毛色のものが多く、白っぽいものや長い毛のものもいます。とくに明るい茶色の個体は「キンクマ」と呼ばれ、人気があります。ペットのゴールデンハムスターは、すべて1930年にシリアのアレッポで捕らえられた個体の子孫だと考えられています。

ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンハムスター
背に線が入るジャンガリアンハムスター(Photo: Ellie Burgin / Pexels)

ジャンガリアンハムスターは、体長8cmほどの小型種です。手のひらに乗るほどの小ささで、おだやかな性格の個体が多いとされます。背中に一本の黒い線が入るのが特徴です。毛色の種類も多く、青みがかった灰色や白っぽいものなど、さまざまな色がいます。ゴールデンとならんで、飼育種として人気があります。

ロボロフスキーハムスター

ロボロフスキーハムスター
ティーカップに入る小さなロボロフスキーハムスター(Photo: Nikolett Emmert / Pexels)

ロボロフスキーハムスターは、飼育種のなかでいちばん小さな種です。体長は5cmほどしかありません。動きがとてもすばやく、人にはなれにくいとされます。手に乗せてかわいがるより、活発に動く姿をながめて楽しむ種類です。ほかの小型種にくらべ、複数でいっしょに飼える場合もあります。

そのほかの種類

このほかにも、飼われるハムスターがいます。しっぽが少し長い「チャイニーズハムスター」や、ジャンガリアンによく似た「キャンベルハムスター」などです。野生には、体長30cmをこえる大きな「ヨーロッパハムスター」もいます。同じ仲間でも、大きさや姿はさまざまです。

飼い方の基本

すみかと温度

ケージと床材

ハムスターは、ケージの中で飼います。床にはたっぷりと床材をしき、巣穴のように潜れるようにします。回し車を入れると、夜の運動不足をふせげます。ハムスターは、砂を浴びて体をきれいにする習性があります。砂を入れた容器を置くと、気持ちよさそうに砂あびをします。

暑さ・寒さに弱い

ハムスターは、暑さにも寒さにも弱い動物です。室温は、20〜25度くらいのすずしさがよいとされます。夏の暑さや冬の冷えこみは、体に大きな負担をかけます。とくに冬にひどく冷えると、動きが鈍り、冬眠に近い危険な状態におちいることもあります。飼い主は、一年を通して室温に気をくばりながら世話をします。

1匹ずつ飼うのが基本

野生で単独で暮らすゴールデンやジャンガリアンは、1匹ずつ分けて飼うのが基本です。同じケージに入れると、はげしく争うことがあります。手からえさをあたえると、すこしずつ人になれていきます。ただし、無理につかむと、おどろいて噛むこともあります。夜に活動する動物なので、昼間はそっと眠らせてあげます。

とても速く増える

ハムスターは、繁殖のペースがとても速い動物です。妊娠の期間は、わずか16〜23日ほどしかありません。1回に、平均して7匹ほどの赤ちゃんを産みます。多いときには、10匹をこえることもあります。オスとメスをいっしょに飼うと、あっという間に数がふえてしまいます。飼いきれる数をこえないよう、注意が必要です。

モルモットとの違い

ハムスターとモルモットは、どちらもペットの齧歯類ですが、別のなかまです。おもな違いを、下の表にまとめました。

ハムスターモルモット
大きさ体長 約6〜18cm体長 約20〜30cm
ほおぶくろあるない
しっぽとても短いほとんどない
暮らし方単独が多い群れで暮らす

ハムスターはほおぶくろを持ち、多くは1匹で暮らします。いっぽうモルモットは体が大きく、ほおぶくろがなく、仲間と群れで暮らします。見た目は似ていても、暮らし方は大きく違う動物です。

参考

  • Wikipedia(英語版)「Hamster」(種数・頬袋・巣穴・繁殖・家畜化)
  • Animal Diversity Web「Cricetinae」(形態・生態・行動)
  • 各種図鑑・飼育情報(ゴールデン/ジャンガリアン/ロボロフスキーの特徴)

画像出典

サムネイル画像: Ricky Kharawala / Unsplash

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